Creating a space that customers want to talk about
豪華客船のキャビンを彷彿とさせるラグジュアリーなアクアリウムレストラン『Nautilusノーチラス』。今年2月にオープンしたばかりの同店は、上野駅から徒歩3分という立地にあり、本格的な創作フレンチを楽しめるとあって、デートや記念日などさまざまなシーンで人気を集めています。現在、こちらの店舗のほか、新宿にも系列店を展開されており、両店舗でリップルメーカーを導入いただいています。
コロナ禍で飲食業界が窮地に追いやられる中、女性客をメインに予約の絶えないレストラン『Nautilus ノーチラス』がいったいどのような戦略で集客に成功したのか、若干25歳という若さでオーナーとして店舗を統括されている井上さんにお話を伺いました。
まずはお店のコンセプトについて教えてください。
井上オーナー(以下、井上):そもそもですが、飲食店(特に居酒屋)は2020年にコロナが蔓延する前から全体的に売り上げが落ちてきていたんです。というのも、若い世代がお酒を飲まなくなったことが大きな理由で、会社の上司が飲み会に誘ったら「パワハラ」と言われてしまう時代ですからね。今飲食店に求められているのは日常使いというよりも、デートや誕生日といった非日常の特別な時間を過ごすことができる場所なんです。
アクアリウムに関しては、私が個人的に魚が好きなこともあって、大きな水槽の中で泳ぐ可愛い魚を眺めながら食事を楽しめるレストランがあったらいいな思ったことがきっかけです。
まるで豪華客船に乗っているかのような非日常感が味わえる内装ですが、設計はどなたが手がけられたのでしょうか?
井上:松本哲哉さんというイタリアのデザインアワードでも入賞されたこともある著名なデザイナーの方にお願いしました。カップルシートや半個室、VIP個室など、人数や目的に合わせて使い勝手の良い空間に仕上げています。お皿などのインテリアはすべて私の好みですが、結果的に同世代の女性に気に入っていただける雰囲気になっていると思います。
基本的にはディナーメインの業態ですが、コロナ禍で昼間にアフタヌーンティーコースを導入されたことで女性客が爆発的に増加されたそうですね。
井上:新宿店をオープンしたのが2020年で、緊急事態宣言などでディナーの売り上げが見込めなかったこともあって、アフタヌーンティーを始めたんです。アクアリウムとアフタヌーンティーの相性がとても良くて、お客様が写真をSNSにアップしてくださることで一気に認知度が高まりました。リップルズはアフタヌーンティーやディナー後のドリンクメニューの一つとしてご提供していて、海の生き物をプリントしたラテが大好評です。
アクアリウムにフルーツやスイーツが盛られたアフタヌーンティー、そしてリップルズのラテといった、いわゆる「映える」要素を盛り込まれたことで、コロナ禍の集客に成功されたのですね。リップルメーカー導入のきっかけは?
井上:オープン前からリップルズさんのことは知っていて、ドリンクで面白いことができないかと思っていたので私からリップルズさんに問い合わせました。導入時に私の顔をプリントしていただいたのですが、その再現のリアルさに驚きました。これはお客様にもプラスアルファのサービスとして喜んでもらえるだろうなと感じましたね。
余談ですが、私は食べることが大好きで、リサーチも兼ねてレストランめぐりをたくさんするんです。お料理の味だけでなく、インテリア、お皿、盛り付け、スタッフのサービスなどもすべてチェックします。リップルズもそうですが、今飲食店に何が求められているか、トレンドも含めて人気のある店がどのようなアイデアや工夫で成功しているのかを日々勉強し、リサーチしておくことが飲食店経営において大切なことだと実感しています。
当店では「スワロフスキー」のプリンセスグラスや「Francfranc(フランフラン)」のシェルモチーフの食器を使用しているのですが、シェルカップに注いだラテにリップルメーカーで貝殻や熱帯魚なんかをプリントするとめちゃくちゃ可愛いんです。そういった細かいディティールにいかにこだわるかがポイントですね。
SNSの時代、ディティールにきちんとこだわっていればお客様が能動的に拡散してくれるということですよね。
井上:そうですね。当店にはいわゆるインフルエンサーの方々もたくさんいらっしゃいますが、ご招待したわけでもなんでもなく、SNSで知ってわざわざ来店してくださっているんです。口コミの力、特に女性のアンテナ力は本当にすごいですね。とはいえ、ただ「映え」だけを意識した飲食店が流行る訳ではなく、一番大切なのは「ちゃんとおいしいこと」だと思います。
当店はフレンチを提供していますが、20代のお客様がほとんどなので客層を考えるとコースの価格設定をそんなに高くはできないんです。でも、キャビアやトリュフ、オマール海老といった本格的な高級食材を使い、味付けにこだわりながら高いコストパフォーマンスでご提供することでお客様にはとても満足いただいています。どれだけ「映え」てもおいしくなければ2回目はないですからね。その代わり利益率は悪いですよ(笑)。多くは望まず、赤字にならない程度をキープしつつ、お客様に喜んでいただけるとことが何よりの幸せです。
最後に、リップルズに関してですが、今後の可能性や期待することがあれば教えてください。
リップルズの可能性は無限大だと思います。例えば当店ですと、「マーメイド」や「クリスマス」「ハロウィン」といったように、アフタヌーンティーのテーマを変えるたびにそのテーマに合わせたプリントが楽しんでいただけると思います。また、デートや記念日需要がほとんどなので、カップルやお友達との写真をプリントするのも喜ばれます。デザートメニューにも使えると思っていて、今後はマカロンにもプリントしてみたいと思っています。ボタン一つでとても手軽なのに、お客様には期待以上の感動を味わってもらえる。さらにはSNSでの拡散効果も狙えるので、飲食店の方々は是非リップルズを取り入れてみることをおすすめします!